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2005.01.16

競馬をやめるきっかけ

日経新春杯は単勝1.6倍の武豊騎乗、断然の本命になったナリタセンチュリー中心のレースであったが、最後の直線で佐藤哲三のサクラセンチュリーが外からかぶせられるコース取りに引っ掛かり、進路を失って末脚不発、ブービー9着に敗退した。

これは冷静に見れば、勝手に武豊のナリタが勝手に外へ進路を選択し、ぶつかったケースだ。ナリタは3度4度と首を曲げ、武豊の指示を無視して外々へ行きたがった。
仮にサクラセンチュリーが勝ち切っていなかったら、逆にナリタが審議となって失格、武豊が騎乗停止になっていたかもしれないケースであるのだが、これについて審判側の「判定の説明・解説」が無く、ナリタセンチュリー一本で馬券を買った「ライトファン」がそこまできっちり理解できただろうか、と余計な心配をしている。

武豊はぶつかった時点で馬を控えさせ、あたかも自分が不利を受け、走る力を失ったかのように振る舞ってレースを終えたのだが、武豊、したたかである。「私が馬を制御し切れなかったのではありませんよ、接触のおかげで大敗してしまいましたよ、僕は無罪ですから」といわんばかりであった。

元来ナリタセンチュリーは田島裕和が天塩にかけて重賞ウイナーに育てた「難しい馬」である。さしもの武豊といえども、いきなり乗りこなせる馬ではなかったという事だ。

タイキシャトルが海外G1を勝った年をピークに競馬人口は下落の一途を辿っている。競馬という楽しみ(この場合は馬券購入という行動)をやめる人は後を絶たないわけであるが、サクラセンチュリーが勝った日経新春杯のような「微妙な判定」に不信感を抱いて、というケースはかなりあるはずだ。

JRAの審議発表については、はじめの一言目から明らかに異なる2フレーズがあり、一言目を耳にすればアウトかセーフかが決まっている。そして、それ以外もそれ以上も無い。もう10年以上前から指摘されていることで、説明力不足である。

これは例えば、K-1だったら微妙な判定勝利の場合、角田信朗のような強面の審判がマイクを取って観衆にプレーの一つ一つを説明し、有無を言わせずご理解いただくのであるが、K-1は馬券を売ってもいないのに審判が短い言葉で懇切丁寧に説明するのである。 古い体質と批判の厳しい大相撲ですら、行事差し違えの際は審判団の親方衆がたどたどしくもマイクを取って説明を入れている。そうやってその場で不信感を取り除き、スッキリさせておかないと次の客が、視聴率が減ってしまうからである。

「ただいまの審議は・・・降着および失格はありません」 これでは「なんで?」という部分への全く説明が無いままである。人様から莫大な額のお金を預かっているのにJRAの態度はちょっとどうかと思う。

JRA理事長は事あるごとに「ファン第一」というフレーズを使っているが、いつもの天下り官僚らしく実際に馬券を買った事が無いに等しいのであろう、一競馬ファンの嘆き、不満、失望がどこにあるかを掴みきっていない。今必要なのはウインズの増設でもなく、中居正広にCMさせる事でもない、微妙な芸能人を呼んだりペイパービューでおちゃらけさせる事でもない。
今必要なのは、競馬場ごとに意見力のある審判団長、コミッショナーを設置する事である。
勝手を言わせてもらうなら、岡部幸雄。彼のようなファンに一定の信用があるご意見番こそが「競馬場の顔」となるべきなのである。その代償に変なトークショーが減ったとしても誰も文句は言わないだろう。

絶対の主力商品である「馬券販売~配当」において、お客様に大きな失望感を与えていながら、「是非競馬場にお越し下さい」なんて能天気な発言がよくできたものだと思っているのは私だけではあるまい。
1兆円超という巨額の売上額が消し飛んでいる今の売上実績が何よりもそれを物語っている。

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コメント

某掲示板にて「角田信朗の説明は説得力というよりネタ」「最近のK-1の判定はひどい」とのご意見がありましたが、彼の説明内容の是非が問題なのではありません。ポイントは「ツラ構え」であり、年末の国民娯楽に成長した、という事実です。

投稿: 南 元彦 | 2005.01.19 07:57

同じことは水上氏が最強の法則で函館2歳直後に
指摘していますね。識者はみんなそう思っている
わけですから、速く直してほしいですね。

投稿: ピース | 2005.01.19 11:41

JRA理事長は事あるごとに「ファン第一」というフレーズを使っているが、いつもの天下り官僚らしく実際に馬券を買った事が無いに等しいのであろう、一競馬ファンの嘆き、不満、失望がどこにあるかを掴みきっていない。

一番競馬ファンを分かってるのはJRA
分かってないのが若い青二才な競馬ファンや競馬マスコミ

投稿: | 2005.04.28 17:21

>一番競馬ファンを分かってるのはJRA
>分かってないのが若い青二才な競馬ファンや競馬マスコミ

今頃コメントがつくのも不思議なのですが、「幼稚園児の質問みたいな1番とか2番」とかは関係ないのですね。
作り手と顧客の関係を考慮していないコメントから察するにアルバイト経験もままならない程度の人生経験の方からのコメントのようですが、一番競馬が分かっていようがいまいが、馬券を買うファンが減ったらJRAは成り立たないのです。
客を怒らせたら企業はジエンド。ちょうどJR西日本がそういう状況ですね。JR西日本の人たちは乗客やマスコミよりも電車や鉄道についてよく分かっているでしょうが、誠実な対応をしなかったばかりに日本中から白眼視されているのです。

投稿: 南 元彦 | 2005.04.28 19:51

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