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2006.05.15

難しい松井大輔の使いどころ

本日の結果から、ジーコ監督は「スカパー!サッカーセレクション」加入者ではないか、という推測が真っ先に浮かびました。
「ワールドサッカーセット」でしか、しかもライブ放送が少ないフランスリーグ1を軽視したスカパーの放送姿勢が選手選考に影響した?となどと考えたくもなります。

フランスリーグ1は見ていると若手やアフリカンに好選手が多く、スピーディで、ぶちかましアリの結構ハードなリーグです。
日本代表としてドイツへ向かう中田浩二がまるで通用せず、即刻スタンド観戦要員になったのは記憶に新しいところです。
そのマルセイユを牽引する若手、リベリーは「ボールを持てば何かやる」雰囲気のある気骨溢れる好選手で、誰が見てもすぐに目に付きます。
ギリギリのところでピレスやアネルカといった実績のある選手を外し、リベリーを選出したフランス代表は短期決戦に必要なプラスアルファの起爆剤を手に入れたように写ります。

そのフランスリーグ1で、昇格初年で一時2位まで進出し、サプライズを起こした原動力として認められているのが松井大輔なのですが、なぜか彼が落選し、「フランス2部リーグでパッとしない大黒」が選出されたのは日本人でなくても疑問の残るところかもしれません。

ですが、今回の日本代表は、「日本人選抜」ではなく、あくまで「ジーコが率いる日本代表」ですから、これを今になって議論するのは時、既に遅し。もうジーコのサッカーを楽しむしかないのです。
今回の代表は、「中田英寿、中村俊輔コンビ」で臨む最初で最後の大会として、楽しませてもらおうと思います。

このポジションにこだわらない二人の天才のいる中盤こそジーコの描いた「自由なサッカー」なのでしょう。
欧州組4人でスタートした中盤は最終的にはこの2人が具現化したと見ます。でなければ、「中盤のスペースを補正する動きに長けた」小笠原と遠藤の選出の根拠が成り立たないのです。
この二人を軸に中盤を構成すると、純粋なボランチとしての福西、稲本。ユーティリティで中田浩二。小野がスペアですから、中盤での争点は「小野か、松井か」だったものと予測できます。ここでジーコは小野を選択したようです。
すると、松井大輔の使いどころは「3トップ時の左右ウイング」しか無くなってしまう訳で、それは対戦相手を考えればクロアチア戦くらいしか使いどころが想定できないのです。
であれば、フィジカルに優れ、心身ともにコンディションの良い巻誠一郎であれば、オーストラリア戦と、クロアチア戦の2つで戦力として計算できますから、こちらを選ぶべきでしょう。
松井大輔の落選は仕方が無いというか、なかなか論理的な選択だな、と思わせます。
これはジーコのチーム編成と相手関係に泣いた象徴的な事例でしょう。

数ある好選手を押しのけて選出された柳沢、高原、稲本、中田浩二、川口といった「欧州レベルで壁にぶち当たった」実力不足の選手達。彼らは「ジーコのチームにおいてアジアレベル相手に結果を残した」部分を最終的に信頼され、選出されました。
彼らが結果を残した「アジアレベルでの実績」が通用するのかしないのか。そこに結論が見えてくるのだろうと思います。

松井だったらあそこで点が取れた、あのシーンは今野がいれば防げた、ここで阿部のフリーキック一発で勝てたのに、土肥先発ならあれは取れた・・・。
大会終了後、こういう議論が絶対に出てこないようにするのだと、少なくとも大きなプレッシャーが彼らに掛かってくるのは間違いないでしょう。その重圧で彼らが一段進化できる事を期待したいと思います。

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