2006.05.07

王貞治のジェラシー

“ホスト”新庄に王監督「NO」 http://www.daily.co.jp/baseball/2006/05/01/213548.shtml)などという野球ネタが面白いな、と思っているのですが、これって実は孫正義のおかげでトホホなユニフォームを着させられ内心ムカムカしている王貞治が「そんなカッコいいのズルいや」とクレームをつけているだけではないでしょうか。

野球のユニフォームも昔は「襟付きのデザイン」あったはずです。どこをどう解釈すれば「青少年の育成に悪影響が出る」のか論理的に説明してもらいたいところです。
(余談ながら、サッカー界、今年のアーセナルのユニは「伝統的な襟付き」でして、結構評判のデザインです。襟付きは奇抜でも何でもありません。)

新庄自身は見掛けは気持ちの良いバカですが、これは彼なりの巧妙な広報戦略でやっていることなのです。実際、こういうネタが記事になる事でしかファイターズの選手は写真になりません。
「毎度奇抜な何かをやらかしてくれる」という期待感が札幌ドームの観客動員に結びついている部分は確かにあるのです。新庄が抜けたら地味なチームですから、「自分しか人を呼べない」と自覚しているのですね。
誰にも迷惑をかけずに、わざわざ怒られるくらい目立つ事をやろうという姿勢はショーマンとしてひとつの才能だと思います。(今度デッドボールになったら投手を命がけで倒す、と言い放ったチンピラよりもよほど洗練されています。)

そもそも危険などのプレーに支障が出る理由でなければ、ユニフォーム云々は審判が文句を言うことではありません。(両チームとも白基調のユニフォームで試合をする高校野球の方が余程問題です。)
そして、相手チームの監督は審判以上に口を挟む立場ではありません。

これはむしろ味方チームであるファイターズ球団の問題なんですね。契約でどういう服装をするか決まっているんですから。

「それよりあの松中あたりが勝手に着用しているデカい首輪をなんとかしろよ、王。」
と思っている人多数、ではないでしょうか。あれは宗教的な何かでしょうか。

だとしてもプレーに関係の無い装飾品であり、奇抜かつ配色も見苦しいもので、品性をまるで感じさせない行為です。(あれ他のチームにも伝染しているらしいですね、彼らのトホホなセンスが若者の冷たい視線、そして低視聴率につながっているとなぜ分からないのでしょうか。)
あんなもので個人をアピールしようとする姿勢こそまさしく「青少年・・・」でしょうに。

「乱闘を意図的な演出でやる風潮と、それを意図的に静観する審判団」など、そもそもスポーツとしてはありえない状態ですからね。なぜ違和感なく毎年やっているのでしょう。
ついでに言及しておくと、「ベンチ裏での喫煙常態化」「キヨハラの893ルック」の方がよっぽど青少年に悪影響を与えるものに違いないのですが、野球の人達は何も手をつける気配がありませんね。

それから、「ミスしてもミスと認めない審判」。
これこそ青少年の人格形成にとって一番よろしくありません。

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2006.04.07

ヤクルト古田監督の言う「ファンサービス」

最近はプロ野球チームもIT企業や広告代理店を呼んでファンサービスを考えている、という。
「ファンのため」という言葉を軽々しく発言する他の野球選手と違って、古田監督は「行動する監督」だという。自分で名刺を配っている、そしてファンの声を直接募る、というニュースが華々しく流れていた。

だが、群がるちびっ子ファンに名刺を配る古田の目は虚ろで大層面倒臭そうな表情だ。配るというより「ばら撒く」。街頭のティッシュ配りでももう少しまじめに配るだろうというほど態度が悪い。むしろ、「配ってやっている」という意識が見え見えだ。

そんな社会人の基本すら疑問符の付く古田の名刺配りだが、記載されたアドレスには悠に数万通のメールが届いているそうで、プロ野球というコンテンツのパワーには驚くというより他は無い。

サイン会を増やしてほしい。
レディースデーを作ってほしい。
学割を作ってほしい。

ヤクルトファンが球団や古田監督に望む意見はこのような内容らしい。
国民的スポーツを自負する野球だが、まあ「こんな事もやっていなかったのか」というほど初歩的な要求が多数だという。

この報告を受けて、古田監督は「なかなかおもしろいね」「全部実現はできないが、やれるところはやっていきたい」とテレビでコメントしていた。

誰の発言かを抜きすれば、この発言は「何もやらない政治家」が発するコメントとまったく同じもの。経営センスのある人間なら、まず切実なファンの声がこれだけ集まった事に心から感謝し、「今すぐできるのはどれだ」「なぜこんな事ができなかったのか」と部下に指示を出すはずだが、古田の反応は真剣味に欠け、遊びの領域を脱していないように映る。この調子ではファンの熱い思いは塩漬けにされるだろうし、まず何も実現しないと考えて間違いないだろう。
参加している宣伝・戦略のプロ集団にとっては「お遊びに付き合わされた」感覚だろう。実に苦々しい思いではなかろうか。

もちろん彼の仕事は野球チームの采配で勝たせる事であり、球団経営の黒字化ではない。ファンサービスを考えるフリを「やっている」だけで「とりあえずかっこいい監督」のイメージ作りは十分とも言える。だが、古田の「ファンのため」とは所詮この程度である。

本来は球団の営業スタッフが全存在を賭けてやらなければならない仕事を「素人の古田監督に丸投げ」している組織の態度が最も悪いのだが、おしゃれな事をしてニュースにしてもらい「野球ファンの支持」を集めようとする古田の行動の虚飾ぶりが目に余る。

選手会長としてストを決行した古田だが、組織をまとめ大きくする能力があると勘違いしてはいけないだろう。
経営者としての「資質・センス」はかなり低い。

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2006.03.04

野球は「( =Д=)y―┛~~」(タバコ)で滅亡の道を歩む

センバツ:無関係の現役部員ばかりに痛み 駒大苫小牧

1日くらい待てんかったのか、というのが一般の反応だろうが、人生たった1日、数時間の間違いで一生を棒に振るスリリングなものである。それを早いうちに経験できたのはよろしかったのではないですか、野球部の皆さん。 まあ、野球の人達は18までが人生の全てみたいなものですから、事実上の死刑宣告なんですけれども。

1月31日、脇村会長は「選抜大会出場校に自覚ある行動を望む」と題した通達を、全チームあてに送っていた。

前年のチャンピオンチームが死刑宣告を受けた高校野球ですが、高野連の人達、本質的にタバコ、暴力という高校野球のプレーヤーに延々とついて回る問題に本気で真正面から根絶しようとする気がないとしか思えないんですよ。
今回だって駒大苫小牧の生徒達に禁煙教育を行う気配すらありませんからね。
頭ごなしに「自覚ある行動」って、具体的に何スか?どうすりゃいいんすか?隠れて吸えって事でしょ?
このようなトップではこの問題は絶対に改善しませんね。断言できます。
「思いが伝わる」のをイスに座って祈ってるようなトップなんですからね。

この問題の本質は、誰がやったらいかんとか、何日までが野球部員なのかとか解釈議論ではないのです。「なぜ野球選手にとって、タバコや暴力といった違法行為は許されないのか」という疑問にきちんと答えられていないところにあるのです。
「いいんじゃねえか、タバコくらい」、「俺達は殴られて育った」
このような現代社会から数十年遅れたところが本音にあるから、会長ですら「自制を求める」程度のアホみたいな指示しか出せないのでしょう。

野球でメシを食っている彼らですが、
「タバコをプカプカ、ラリってプレーできるヘタレスポーツ」
「"9割以上は威張っているだけで技術指導ができない"監督というオッサンが"気合が入っている"と勝手に納得するまで声を張り上げさせられる妙なスポーツ」
「指導者の名を借りたオッサンや、1年早く生まれただけのセンパイという奴らがイジメやりたい放題のヤクザまがいの陰湿なスポーツ」
というダサいイメージがどれだけ野球人気に打撃を与えるのか、本気で心配していないのでしょう。

また同時に「なぜ衆目を集める駒大苫小牧の彼らが卒業式直後に集団で酒盛りをしたのか」という疑問にも踏み込んでいません。
それだけ野球部という空間が息苦しく、一秒でも早く抜け出したい監獄のような生活であるから、彼らは卒業という開放の瞬間から集団飲酒に走ったのでしょう。
このようなSportの概念からかけ離れた、非エンジョイの日々を強いられる「野球という異常な種目」をこれからの小中学生は望んでプレーするでしょうか。野球のプレーヤーに敬意を抱くでしょうか。否である。

もし高校野球がひとつの企業であるとしたら、経営者はこのような問題を「えらそうな訓示」ひとつで終わらせることは絶対に出来ません。
タバコ根絶へ向けて、広告塔として著名なメジャーリーガーあたりを起用し、タバコがいかに馬鹿馬鹿しく不経済でプレーにマイナスとなるかと啓蒙。講習、実験、クリニックなどを包括した大規模な全国キャンペーンを策定することでしょう。
サッカー界における黒人差別に匹敵するくらいの根深い問題ですから、プロ野球選手に「タバコ根絶」の腕輪やワッペンを身に付けさせても良い。その為の資金はJTから全額出させるくらいの腕力がなければなりません。野球にとってタバコは間違いなく「倒産の危機」をもたらしているからです。

続いて、いかに野球から軍隊色を排除させるかという諮問委員会を設置し、企業の存亡をかけた長期キャンペーンを実施しなければなりません。日本で一番楽しく毎日プレーできている高校に21世紀枠を使うくらいの気合で改革すべきです。
指導者達を毎年強制的に集めて講習会を開き、殴ったり選手を罵倒するような勝手な指導をしたらライセンスを剥奪するシステムを構築しなければなりません。

このような統一した明確なビジョン策定も放置されたままですし、おそらく永遠にそのままでしょう。

つまりこの事件は、権力者たる高野連の筋肉馬鹿ジジイたちがいかに教育者として不適格か、経営能力が欠如しているか、野球への将来ビジョンを欠いているか、という事を本来追及しなければならないのであって、誰がチクッたとか、そういう話ではないのです。

個人的な予想では、このままだと20年後、野球とカーリングの立場はキレイに逆転していると思います。

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2005.12.22

わざわざバットに書く必要の無い「侍」

特別広島カープが好きではないのですが、前田だけは別格。取材嫌いなのでしょうが、不世出の大打者、もっと評判が広まるべき選手です。

広島前田1億8800万更改、来季鉄人宣言!

野球のオフシーズンは「4000万円アップでは不満」といった常識に欠けた、実にくだらないニュースが多くなりますが、ここも天才前田を基準にすべきでしょう。

前田の一打席をきちんと報道できずに、オリックスやらに移籍したケバケバしい方々の方が話題になる、という現実が野球というスポーツの末期的状況だと思います。

逸話がこれほど語られる野球選手もいまどき珍しく、一昔前の野球漫画の登場人物のようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E6%99%BA%E5%BE%B3

「球界最後の良心」を、残り僅かながら楽しみたいと思います。

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