2006.02.24

トリノ女子フィギュアを競馬風に

抜群の手応えで直線抜け出したサーシャコーエン。ゴール前でソラを使って反応鈍く。
「前半の行きっぷりが良すぎましたか、自分のペースで走れなかったのが敗因でしょう。」

ゆったりと後方追走から、鮮やかに大外一気。アラカワシズカ一世一代の大駆け。
「無理せず後方から自分の競馬をしたのが勝因。他馬が伸び切れなかったのに助けられた感はありますが、何より素晴らしい末脚はこのコースに合っていました。」

3頭出しの一角スグリフミエ。小気味良いピッチからいつものように確実な末脚を披露。
「伸びてジリ、の典型。一完歩の踏み込みが足りないフォームだから大一番では伸び切れないのでしょうか。この馬にしては良くやった内容です。」

大本命に押されたベテラン牝馬イリーナスルツカヤだが、絶好の手応えも伸び切れず。
「パドックでも毛艶が冴えていませんでしたね。本来のデキにはなかったようですが3着はさすがです。」

・・・おおっと、レース後場内のファンから「金返せ」「イカサマ野郎」と、レトロな怒号が飛んでいる模様です。「賞金的には準オープン馬の割りに陣営は勝てる勝てるとちょっと強気な発言が多すぎましたからね。」http://cgi.news.fs.biglobe.ne.jp/vote/no809/vote_result.cgi

最終滑走スルツカヤの尻モチの瞬間に、あなたは「あぁ残念!」と叫んだか、「ヤッタバンザイ」と叫んだかでスポーツ観戦者としてのレベル、および民度が分かります。
(相手のミスで「やった」と言うようでは、キムチの国の人と同じです。)

個人的には、日の丸掲揚は嬉しかったけれども、正直スルツカヤに勝って欲しかった。勝つべき一戦でした。
難病の一件http://www2.asahi.com/torino2006/news/TKY200602010256.htmlとか知ったら、あんなりな話ですよ。普通スポーツできる状態じゃない。ここまで来て、この瞬間に痛恨の尻モチ。地獄に落ちたような心境だったと思うのですね。でも2秒後くらいから吹っ切ったかのように満面の笑顔を見せるんです。「これで勝負には負けたけど、あとは私のスケートを思いっきり見てよ」ってな感じで。
演技の最中に、そんなに一瞬で切り替えられますか。勝負に臨むトップ選手は勝つことだけしか考えない。そんな心境は予定稿で脳内に用意しているはずがないんです。あの瞬間に「女王」の真の人間性を見た気がしました。

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2004.08.24

メダルラッシュに思う

「やってくれると思っていた」、というような勘違いした感情は全く無い。日本人のメダルラッシュはあくまでも選手個人の努力の結果であり、周囲が応援したから活躍したのではない。もはや必要以上に熱狂するほど日本は幼稚な国でも無いだろう。本当に実力をつけたアスリートが程よくリラックスして好記録を出している、という印象がある。

(いきなり余談ではあるが、陸上長距離界は身体能力に優れたアフリカ系選手が確実にメダルが狙えるトラック種目の方を重視しておりアフリカ系選手達の独壇場となってしまった為、他の人種はマラソンのような一種独特なアスレチック種目にしか活路が無いだけだそうで、長距離トラック競技でアフリカ系選手にぶっちぎられているのを見れば分かるように日本人が特別長距離適性があるという事ではないのだとか。)


反面、女子バレー、女子ソフトボール、アニマル浜口の娘など、本人以上に周囲が過剰にイレ込んだ「昔ながらのノスタルジーを感じる人々」が軒並み失敗しているのはある種の爽快感を感じる。これでシンクロが2位以下に終われば出揃った、と言える状況だ。

この流れは、思えば高橋尚子の落選あたりから始まっていたのか、とも思えるが、「自立できない人」「自立させないオトナ」が前面に出たところは、今のところキレイに裏目に出ている。
一方、柔道、水泳をはじめとする空前の好成績を収めたジャンルでは、確実に選手個人が自立して、報道上も個人が目立っており、周囲はというと全く目立たない。これは体操のような指導者の力量で決まるようなスポーツにも当てはまっているのだから、私の単なる思い込みでも無いだろう。

無論、やるべき事をやった最高峰の選手がいつも通りに力を発揮しているのがたまたまオリンピックだったというだけなのだろうが、「自力で物事を組み立て、決断していく」日本人選手達が華々しい活躍をしていく様を今の子供達はしっかりと見ている。「頑張れ、気合だ、やる気だ」、こんな事を言ってたら、ハァ?という反応をする世代がもう5年もしたらゾロゾロ世の中に出てくる。そういうことを肝に銘じつつ、我々はちょっとずつ「心の準備」をしていかなければならない。

そんな事を考えていると、昔の日本人がオリンピックで失敗したのは、実力以上の結果を出せと強要され、やるべき準備をしないまま、じゃあ自分は何をすべきかという明確なプランを持たなかったために当然のように失敗していただけなのだろう。突如今の日本人が成長して世界で戦えるようになった訳でもないはずだ。


と思ったら、まだ高校野球は「厳しい練習のおかげで優勝できた」なんて選手の発言がニュースで流れている。球技、特にチームスポーツにおいては「シゴき」は全く無意味なのがまだ気付かないようで、それを証明したのが野茂やイチロー達であるのにも関わらずである。全くヤレヤレである。 「汚らしいオジイ達」に腹を立てた「社会貢献に一円も自腹を切らない一億円プレーヤー達」がファンの為にストを始めるそうだが、どうぞ勝手に職を失ってくれ。

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